灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

坐骨神経痛になっちまった その3

 母の御浄霊を受ける事本日で6回目、朝まで何かをする度に、ズキン!と痛みが右脚を走り脳に突き抜けていた。痛み止めは飲んでいるのだが効かない、車を運転する姿勢では右脚全体が疼く、独りの時はヤメテ〜オォーイテ〜等と大声を上げながら身体を歪めて腰のあたりをさすり続けていた。

朝、家を出るとき見送ってくれた母はまだ私の手にビリビリくるから悪いけどもう少しで良くなるよ、あとほんの少しやから我慢しなさいねとにっこり笑った。

明日からは本格的に忙しくなる何トンもの野菜をさばく日々が始まる このままの状態では耐える事は出来そうにない、皆に迷惑をかける事を思うと暗鬱な気分になる。

ところが不思議な事に時計の針が11時を廻る頃 痛みがバターが溶けるようにみるみる消えていった。

えっ!嘘やろ! まだ体の芯にかすかに痛みはあるものの この数日間私を悩ましていたあのたわしのような イガイガの痛みはもう何処にも無い 腫れていた坐骨神経も 元の弾力を取り戻しつつある 私はいろんな動作をして 昨日までの痛みの存在を捜し求めた まだ小さな名残はあるもののその本体はもうどこにもない 座った姿勢でアクセルを踏んでもブレーキを踏んでも もうどこも痛まなかった 

ヘイヘイヘイ 治ったんやんか やるやんか 痛みないの最高!

夕方家に戻り母に会うと母はそれを一発で見抜いた 治ったようやね

手に来る感じが朝とは全然違うね 向き合って手をかざしながらはにっこり笑った おめでとう!

思ったより早く治ったね もう2〜3日にすると元の立派な体に戻るよ そういう風にして 私の坐骨神経痛体験記は終わった。

明日から仕事頑張るぞ たまたま治る時期だったのかもしれないけど

そこへ確実にはやく導いてくれたのは母に違いない

痛みのない身体にしてくれた母に感謝して床につく