灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

競馬が教えてくれた事

 人に趣味はときかれて、前は山歩きや園芸や詩の創作と答えていた。

私にはもう1つあまり誇れたものではない趣味がある。

さすらいのギャンブラー競馬だ。

競馬を始めたのは有馬記念トウカイテイオーが復活した年からだ。

もう30年以上前の話だ。

あの年、前の会社で北海道工場の工場長就任への打診があった。

当時一緒に暮らしていた半身不随の父親に相談すると、(イャァ〜)と顔を顰められた。

色々あってその会社をやめて今の会社に移った。

今の会社は前の会社の従兄が経営する会社で私は原料の担当者として野菜を納品に来ていた今の会社の社長の応対をしていた。

転勤の話をすると、(そんならうちにきない、うちは転勤はないからな、ヒロシには言うとく!)爽やかな笑顔で、肩を叩かれた。

新しい会社は野菜屋で、出入りする皆が何かしらのギャンブルをしていた。

隣りの会社にも若い熱心な競馬ファンがいて、その方の手ほどきで初めて馬券を買った。

あの有馬記念で、トウカイテイオービワハヤヒデ馬連はたしか3400円ついた。

私は取れなかったが社長や取り巻きの連中は皆1000円ずつ買って、34000円を手にしていた。

 

あれからずっと競馬を続けている。

損した額は計算する事ははばかられる額だろうが、趣味として割り切っている。

それでも、身銭という高い授業料をはらって、競馬が教えてくれた事もいくつかある。

まず第一に

人の言葉を信じるな!自分の感覚を信じ自分の頭で考えよ!

次には、

結局ギャンブルは自分自身の弱さとの闘いである 。

三つ目は

晴の日もあれば、雨の日もある

ついてない時に深追いするな!

 

この他にも色々あるが、この3つは馬券を買うときのみならず、人生のあらゆる場面で人生観として役立っている。

 

今回のコロナ騒動も然りである。