灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

嫌な渡世

逃げおおせると思うなら 今の調子で逃げればいい 足を引き摺りながら 悪臭を放って 逃げてゆけばいい 誰もが笑って手を振るが 差し伸べる者はいない さよならバイバイ あんたと共に 逃げてくれるのは 1匹の黒い猫だけ そして猫も消えるだろう あんたの胡散臭…