灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

夕餉

http://msp.c.yimg.jp/image?q=tbn:ANd9GcRQy-lfhlDhuGEmCvBQYFY_6fzFSkw_9iIATuuUkmCEo7vK2OfvBpRYnTNI:http://stat001.ameba.jp/user_images/17/5c/10137448565.jpg 太郎ベぇが見つけた鳥は 一風変わった鳥で キジをひとまわり大きくした位の大きさで何か…

出来心

http://msp.c.yimg.jp/image?q=tbn:ANd9GcRX3_pLtD6FjOQnu454n0pyKiSh5_gYg8YtcVshhSN2s40Cm45RtVot-PgH:http://blog-imgs-44.fc2.com/s/t/a/stallion04/20110304145450b21.jpg 久しぶりに馬券でも買ってみよう ふと そう思った 十年位前 ボクの趣味は競馬だ…

ケース・バイ・ケース

高く跳ぶ為には 低く屈まなくてはならない それはわかる けれど なかには糞して終わる者もいる ここにもいる

福祉

http://msp.c.yimg.jp/image?q=tbn:ANd9GcS5z3JdaPMe1-54kI_JjFKTBkR96B3tkJkVjbsociIY_qVbSdA5GY_zUmI:http://item.shopping.c.yimg.jp/i/j/linc_ac-2006 三丁目の植え込みに 神様が捨てられてました 薄汚れてハエが集っていました 拾って帰って 洗濯機で洗…

話にならない

ある日異星人がやって来て ガオォ~~って脅した 老婆はそれを見て あほくさ!飯でも喰ってくかといった 異星人は仕方がないので 老婆の家で夕飯をご馳走になった 切干大根とブリの煮付けがうまかった 侵略するのは次でもいいか そんな事を考えながら二杯目…

鬱陶しい

冬は雪 はらはらはら 所構わず降り積もり のべつ幕なし 降り積もり ああ 鬱陶しい 春は桜 はれはれはれ 所構わず咲き誇り のべつ幕なく 咲き誇り ああ 鬱陶しい 夏は太陽 ぎらぎらぎら 所構わず照り続け これでもかと 照り続け ああ 鬱陶しい 秋は虫 ころこ…

名も知らぬ花々2

名も知らぬ花々

ジュリアとメリル

アチャ~ 今日ジュリア・ロバーツとメリル・ストリーブが違う人物だと気がついた メル・ギブソンとラッセルクロウが違うと気がついたのはもっと前だ それでも別に生活に支障はない 赤信号と青信号を間違えたり 自分の妻と他人の妻を間違えない限り なんとか…

女なり

さてそれからまた無限に近い時間が過ぎて 女はファンデーションを塗り続けた その間に七人の王が即位し 大地を揺るがす大きな地震が二度あった 我々は本日ここに集いて 町内会の役決めをすることにした その結果如何ではまた多くの死者が出るだろう 事によっ…

十六夜桜

初葉桜から十六夜桜へ 春は移ろいゆく クロガネモチの赤い実を 満面にたたえた風情もなかなかいい 淡い緑の芽を付けた 柿の木の春もまたよし 楠の柔らかいグリーンの彩も 優しい春に欠かせない 筍の和毛を震わせて 春十三ばんがそっと吹き抜ける 私には木の…

震える心で

やるだけのことはやったのだから 今はもう運命の用意したドアを開けよう 震えながらノブに手をかける 喉の奥がつっかえたようにヒリヒリするのは 形にならなかった嗚咽のせいか 吐息のような軽いため息が鼻に抜ける 新しい部屋に入ったら ここの事も懐かしく…

ジョン・カーター

ジョン・カーター・タルスタルカス・デジャーソリス スビアそしてタグィア・・・ ボクは少年の頃 火星で暮らしていた 赤色人・緑色人・白猿・黄色人・ホーリーンサーン 首だけ入れ替わる奇妙な寄生獣 いつも紫のドレスを纏った絶世に美女デジャーソリスより 何巻目…

やさしい破綻

一匹の猫が爪を立てたままお辞儀をする やあ あんたが書く詩はどうも頂けないね 猫は舌舐りをしながら慇懃無礼な物言いをする ほほう!猫の分際で何がわかると言うんだね 私はシルクハットをとってお辞儀をする 難しすぎる・・・ 傍らのマテ貝が潮を吹きながら…

流れ

我々は個々の点で存在するのではない 流れの中のあぶくそれがあなただ あなたの中には 昨日のあなたがあり 今日のあなたがあり 明日のあなたへと 繋がり流れてゆく あなたの中には あなたの親があり 兄弟があり 沢山の他人があり その中に私もいる 全ては繋…

けれど波うちぎわで

http://msp.c.yimg.jp/image?q=tbn:ANd9GcRWTz8UXv3WmS7-502Nm67IdnmkBH_bTd0OPzO1yfXB6DtKwmlRoiCtqwwo:http://livedoor.blogimg.jp/fff_284429/imgs/7/4/741cd996.jpg あんたの柔らかな触手が伸びて あたいの美しい尾びれにふれるとき ああそうだったんだ…

うたかた

目を覚ませば ちっぽけな流木に縋って 流されてゆく めいめいが 何かに掴まり ゆっくりと運ばれてゆく 空は鉛のように低く重い 流れは灰色に澱んで生暖かい 岸も見えない どこへ わからない いつから わからない 手を離せば 容赦なく沈んでゆく それだけがわ…