灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

約束

年老いたライオンは 落ち窪んだ虚ろな眼で佇んでいる 鋭い目で獲物を狩ったのは遠い昔 今は細かく砕いた餌を喉に流し込む 大きな骨はそのままに日々痩せてゆく 大地を揺るがせる 咆哮も失われた うつろな眼で咳を繰り返すだけ 疲れたウサギは 甲斐甲斐しくラ…

今日の1枚

釣ると吊る 故郷 冬支度

水疱瘡で預かっていた長男の子供二人が昨日親元に帰って行った 娘に彼氏が出来て先週初めて紹介された 男親なら誰でも通る娘が巣立ちする時の漠然とした寂しさを 2人の無邪気な心が癒してくれた http://r02.isearch.c.yimg.jp/image?id=0c4cb0d84fd0afabc33…

秋の味覚

今年の椎の実は木によって成長具合が様々だ もう開いて実があらかた落下している木もあればこの写真の様に まだしっかりと枝についている木もある 拾い集めた実を水洗いし浮いた物を取り除くと 後は鍋で乾煎りする 皮にひびがちらほら出来たら出来上がり 炒…

台風は遠くの街に上陸・・・

生き物のように風が傍らを渦巻いてゆく 煙突の煙は運動場のラインの様に水平に走る 俄かに寒い 秋の気配の中に冬の種子もまぎれている 暑さに慣れて弛緩した皮膚が身構える 嘗て幾度となく犬と歩いた道を 独り歩く いろんな事があるだべさ そうさいろんな事…

世の習い

いつまでも生きる事は出来ないから メンバーは徐々に替っていく 頭を押さえていた者たちはいなくなり 気がつけばいつの間にか矢面に立っている 無為な時を過ごしてきた けれど皆似た様なもの さあ 舞おう 魔王の様に舞おう