灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

オババ

ほんにおおきに すまんかったね お茶が入りましたけ どうぞここにすわらんね 建具の調整を終えたボクにオババは座布団を勧めた どうぞ 差し出されたのは先程まで仏壇にお供えしていたおはぎである 確か 大きな銀バエガタカっていた 若いもんは遠慮せんで食べ…

日曜日の午後のティタイム

ああ連帯保証人(Live) 血糖値が高いから(訂正済version) ブログ村にて他のブログと激戦中 是非とも援軍をクリックして送ってね↓ [https://novel.blogmura.com/ にほんブログ村 小説ブログ

感謝状

今不幸のどん底にある人も また幸せの絶頂にある人も ありふれた日常をたんたんと送っている人も 全ての人に知ってもらいたい 生きている事は奇跡に近いことだと ほんの少しの狂い それがこの地球に起こっても 人類の文明に起こっても また貴方の身体の中に…

うめき声

交差点を曲がるときドスンと衝撃!急に車が重くなった (やばい!止まらなきゃ)なにもなかったんだ 早く早く早く通り過ぎよう 何かとぶつかったけど何もなかったんだ 気のせい きのせい オレは酒飲んでるし…第一免許ないじゃん!!!会社の車だしちくしょう! …

困った事に…。

ある日一羽のニワトリが言った 人間に食べられるのはいやだ! それを聞いたブタが言った 人間に食べられたくない それを聞いたウシが言った わしも昔から疑問に思っていた それを聞いた魚が言った オラ達もどうにもこうにも納得できねぇ みんなで相談して人…

紅茶とケーキをどうぞ

北風小僧の寒太郎 加藤諦三氏の言葉より 人生に疲れた人へ ブログ村にて他のブログと激戦中 是非とも援軍をクリックして送ってね↓ [https://novel.blogmura.com/ にほんブログ村 小説ブログ

給付金

なに! この忙しい時に陰陽師がきただと それが東司様の紹介状を持参しております うむ 秘書官に同席するように伝えろ 老人は美人の巫女二人とともに坐していた おもむろに巫女の一人が話し始めた 我国には古来よりハレ(晴れ)とケ(汚れ)の思想がありますが…

五人の爺さん

本日は世界中から五人の御老人に集まってもらいました それではこれから私のする質問に順不同にお答えください 事前に連絡して皆さんに自慢の品をご持参願いましたが… 質問1はあなたの自慢の品は何ですか? 背の高い恰幅のいいアメリカの爺さんが咳払いして…

ある時 煩わしくなって ぼくは自分の影を撒いた 影はうろたえて右往左往してぼくを探していた ぼくは物陰からそれを見ていた 影は声をあげずにひとしきり泣き叫んだあと トボトボとどこかへ行ってしまった 影のない毎日は新鮮だった ぼくはふわふわとクラゲ…

父と息子は 肝心な事は もう何も話さない とりとめのない話に 相槌を打つだけ 傍目にはよそよそしく見える 父の心にはいつでも息子がいて 離れていても その姿が見える 何を考え 何と闘っているのか 聞かなくても全てわかる 相手の間断のない太刀を受け続け…

朝日が眩しいだけ

あなたは唐突にとまるがいい 突然ではいけない 客体ではなくあくまでも主体に意識をおきなさい そう あなたは唐突にとまる あなたの自我がほんの刹那 あなたをはみでる あなたは自我の領域を外れ 無意識のままその場に倒れこむ みなさい自我の引き攣った醜い…

コタツ

夕食の後皆でコタツに入ってテレビをみる それがその頃の茶の間の風景だった 「よし坊 よし坊 始まるよ 逃亡者が始まるよ」 姉の声だ 「うん…」 コタツの暖かさに包まれてボクは睡魔とたたかっていた 母の声がする 「寝せときなさい、暴れ回って疲れとうとよ…

終の棲家

いつの日か 許されて 最果ての町で 暖炉に薪をくべながら 静かに暮したい そのころにはもう 何も欲する物はなく 心を燃やす相手もなく ただ静かに季節の移ろいを 眺めているだろう 青息吐息で越えてきた こんな今の事も 懐かしく思い出し 静かに酒を飲むだろ…

ロックで乾杯

大貫妙子 Beautiful Beautiful Songs ‐ 歌がうまれてる 淋しさには名前がない(浅川マキ) 弾き語り カバー そっとクリック↓ [https://novel.blogmura.com/ にほんブログ村 小説ブログ

いにしえに…

子供たちはまたぼくの話を聞こうと目を輝かせている じゃみんな今日は魔法の馬車の話をしょうか わーい魔法の馬車!魔法の馬車だってさ その馬車は馬もいないのに乗った人をどこへでも連れてってくれるんだよ へーなんで なんで馬もいないのに…そうだトナカ…

今がいちばんええ♬

国道を通る車の振動で ガラス戸がガタガタゆれる 77歳になるオフネ婆ちゃんは 花に囲まれカバのような 体をゆすって笑う いつもの口癖は いまがいちばんええ 去年の暮に脳梗塞でたおれ ろれつの回らぬその舌で いつも笑顔を絶やさずに 話を締めくくる言葉は …

契約社員

わすも くせえカッパだす しみじみしてえときは こうやって たらいに水はって つかっておりやす そんぐれぇは ゆるしておくんなせぇ あと5年もはたらきゃ べべの一つもかえるんで えばってむらへ けえれるんでさ それまでは このつりぼりのサクラの しごとが…

公園の夜

夜の公園はマジ危ないですね 真夜中に郊外にある大きな公園に犬の散歩に行きました。 犬が突然震えだしたのでよく見ると、 暗がりで人より大きな縞々の猫を散歩させてました。 そんなの飼ってもいいんですかときつく言うと おじいさんは黙って向こうを指差し…

ホワイト・イブ

デパートの階段を駆け上がっていた 外は雪が舞っている 大切な人との待ち合わせ (すてき! ホワイトクリスマス) そう言ってブレザー姿の君は空に手をかざした 17歳のあのイブ… あれからどのくらい経ったのだろう… (ねぇ 雪が降ったら またイブに雪が積…

ワインで一休み

守りたいもの - 普天間かおり ばってん荒川+島津亜矢 「帰らんちゃよか」 この作品はプログ村ショートショートコンテストに参加しています どうか応援してください】 ↓ここをクリックしてね [https://novel.blogmura.com/ にほんブログ村 小説ブログ

ミィのおむかえ

若い女が突然玄関に立って、さあ旅行へ行きましょうなんて、夢かと思ったが そのものごし、甘えるような話し方、ヒップの切れ上がりかたといい さてはおまえ三年前に死んだ、猫のミィだな ピンポン! よくわかりましたねご主人様 でも残念ながらご主人様も …

映画を観てきました

映画「ブタのいた教室」 命の授業900日 豚のPちゃんと32人の小学生? 最後の結論には少し甘さを感じましたが秀逸な作品でした あなたも時間がなければ作って観るべきです この作品はプログ村ショートショートコンテストに参加しています どうか応援して…

或る…年金問題

困りましたね、担当者は腕組して顔をしかめた 何故、国籍を取得する努力をしなかったんですか はあ、こんな時がくるとは思わなかったものでつい・・・・ あなたの事はよく知っているので、なんとかしてあげたいのはやまやまなんですが お願いします そう言わ…

フェリーの上で

フェリーの上で 一度タイタニックのマネをしてみたかった 夜になって船首のあたりをうろついていたら 階段のあたりに人影が、暗くてよく見えないが 女性であるのは気配でわかる 「実はお願いがあるのですが、」 「・・・・はあ」 「タイタニックはご存知です…

コーヒータイム

友人の詩人であり哲学者である 坂本氏推薦の一曲です ぐるぐる / 野狐禅 こちらは最近ハマっているシオンです がんばれがんばれ-SION