灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

終の棲家

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いつの日か

許されて

最果ての町で

暖炉に薪をくべながら

静かに暮したい





そのころにはもう

何も欲する物はなく

心を燃やす相手もなく

ただ静かに季節の移ろいを

眺めているだろう





青息吐息で越えてきた

こんな今の事も

懐かしく思い出し

静かに酒を飲むだろう






傍らには毛の長い犬が

眠ることが趣味の犬が

しゅうじつのっそりと

まどろんでいる

そんな光景が目に浮かぶ





今の生活から少しづつ

力を抜いて

いつの日か

そこに辿り着こう


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