灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

生い立ち

ボクたちは吹きっ晒しの教室に集められた 生徒は母のない子ばかり 片足のない犬も混じっていた 教壇の机には白い撫子が一輪活けらていた 皆休み時間になると遠くの風景を見ていた 誰もがもう涙を流して泣くことはなかった 年老いた教師はゆつくりと噛んでふ…

ネガポチ8

大雨の後で

笑顔

おねぇちゃん あちきとあそばない ちょいと御兄さん あたいとあそばない ぼくはそれでいいと思う 結局人の価値なんて 笑顔に尽きると思うんだ 難しい事は学者に任せて 手の込んだ事は政治屋にまかせて 金集めは商売人に任せて なんの思惑もなく 誰かれの差別…

❤

君の薄っぺらな胸が ボクの想像力を刺激する 理性は損得と恐怖の調整に余念がない 脳細胞は感情との落とし所を探っている 西の方で雨が降り梅雨前線は北上する つかの間の日差しの中を愛の形で飛ぶトンボ 子午線を越えて大きな波が ゆっくりと押し寄せる

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鹿野のホタルの乱舞 沙羅双樹(夏椿)の木 二年後には羅漢寺に移植する 黎明 建設中の橋 大雨の後