灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

2008-01-01から1年間の記事一覧

しらふでシュラフ その2

次の日夜が明けるとぼくは自分の家に行ってみた 正確にはもうボクの家ではないのだけれど いやもともとうんざりするようなローンを抱えていたので正確にはボクの家ではなかったのだけれど… 垣根越しに見る庭にはボクの植えたレモンとゆずが黄色い実を一つづ…

しらふでシュラフ

H緑地公園へ行ってみた 河口に面した河原に真新しいブルーシートハウスがポツポツと立っている その一つを眺めているとひげ面の男が声を掛けてきた 「お兄さん こういったのをお探しですか?」 「え!?……まあ」 「どうですちょっと見てみませんか?早い者勝…

メリークリスマス!

吉田拓郎~諸人こぞりて ブログ村にて他のブログと激戦中 是非とも援軍をクリックして送ってね↓ [https://novel.blogmura.com/ にほんブログ村 小説ブログ

作品の柄

この曲を最初に聞いた時から頭の中に入り込んでとれない 私の作品はすべてこの曲の臭いがするのではなかろうか 陽水と清志郎のコラボで作られたこの曲は陽水のロマンと清志郎のコミカルな部分が見事にお互いの長所を引き出して何とも知れない非現実空間を醸…

2人のサンタ

クリスマスイブの日サンタクロース達は忙しそうに そりに荷物を積み込んでいました そこにはダボダボのサンタ服を着て積み込みを手伝う男の姿がありました 「おや 新入りかね?」 他のサンタ達が声を掛けていきます 「ええ…一日助手を務めます」 白いひげを…

本当の贈り物

どんなにお金や品物を貰っても 本当は貰ったことないのですが… たぶんそれは本当の助けには ならないのではないですか? それはお金はないより在った方が いいのに決まってますけど それはこのぼくとは別の 外にあるものなんです どんなに抱きしめて ぬくぬ…

日曜の午後のティタイム

"ラスフレ"及川宗佑に捧ぐ不朽の名曲「TheRose」by手嶌葵 ブログ村にて他のブログと激戦中 是非とも援軍をクリックして送ってね↓ [https://novel.blogmura.com/ にほんブログ村 小説ブログ

ニャンタマ親子のクリスマス

ふん! みてごらん 人間たちがまた馬鹿な事をやってるよ クリスマスだってよ フン笑わせるわね~ あたいには関係ないわよ 庭中に電球を張り巡らして ケバケバしいったらありゃしない でもあたいもプレゼント欲しいわよ いいかげんにおし あんたにはプライド…

わん公たちのクリスマス

ねえねえおとう 町の中がなんだか夜でも明るいね ああ あれか~ 人間たちのクリスマスが近いからな クリスマス? そうさ サンタクロースがプレゼントをくれるのさ わあ!いいなあ~ 犬にはないの? …ないな なんで いつも人間ばかりいいめにあうの それは つ…

スペアタイヤード

同僚の佐伯の様子がなんか変! 受け答えもそつがないし仕事も捗ってるようすだけど ヤッパリなんか変!他の人の目は誤魔化せても私の眼は誤魔化せない たとえば、トイレに入ったとき必ず口ずさむミスチルのあの歌を歌わないし 手なんか洗ったことないのに洗…

ちょっと一息 お茶が入りましたよ

Rimudo and Takiko Tribute-Gondola no uta- ゴンドラの唄 ブログ村にて他のブログと激戦中 是非とも援軍をクリックして送ってね↓ [https://novel.blogmura.com/ にほんブログ村 小説ブログ こちらもクリック↓ <a href=http://x.peps.jp/mnovel/&s_id=24169841>携帯小説Ranking</a>

赤いピアノ

みぃたんは今年5歳になる女の子です お父さんは車を作る会社で働いています 今年の夏のたなばたの時 みぃたんは短冊に書いたのです クリスマスには赤いピアノが ほしい そうねえ頑張って嫌いなピーマンを食べれるようになったら サンタさん願いをかなえてく…

ボク達

ボク達はまだ小さかったけど 使える言葉は少なかったけど それでも言葉に出来ない怒りや悲しみは 心の中にいつでも感じていた ランドセルの重さの分だけ 誰かをわけもなくいじめてみたかった それは小さな虫でも花でもよかった わけもなく踏みつぶしたリ 手…

魂の叫びが聞こえるか

BIG JOE-Come Clean BIGJoe現在も多分オーストラリアの刑務所に服役中の日本人天才ラッパー 録音はカセットテープや公衆電話を通して有志の手によって行われた ブログ村にて他のブログと激戦中 是非とも援軍をクリックして送ってね↓ [https://novel.blogm…

暮のひと時

強く生きる者たちの言葉 最後の日記 ブログ村にて他のブログと激戦中 是非とも援軍をクリックして送ってね↓ [https://novel.blogmura.com/ にほんブログ村 小説ブログ こちらもクリック↓ <a href=http://x.peps.jp/mnovel/&s_id=24169841>携帯小説Ranking</a>

センコウ

ひしめき合っていた 「どうやら選ばれるのは一人だけらしいぜ」 どこから聞いてきたのか ブッさんが笑いながらそういった その笑いには自虐の意味が込められているのだろうか そう考えてるうちに 何者かに頭を叩かれた 「間違っても おまえは選ばれないよ お…

ちょっと一息 コーヒータイム

雪の降らないクリスマスイブ Joy To The World ブログ村にて他のブログと激戦中 是非とも援軍をクリックして送ってね↓ [https://novel.blogmura.com/ にほんブログ村 小説ブログ こちらもクリック↓ <a href=http://x.peps.jp/mnovel/&s_id=24169841>携帯小説Ranking</a>

人を雇う

小さくてもいい 確かな人材で確かな会社を作りたいのだ そのためにはありきたりな採用試験では駄目なんだ 面接のようなよそ行きの場では皆本性は現さない マニュアルどうりの受け答えや態度に終始する事になる クレメンスの山田さんだね あんたの評判はよく…

アルブウ

「おおついにアルブウが完成したぞ!」 「博士おめでとうございます、ついに血中アルコール濃度を瞬時にゼロにする薬が出来たのですね」 「おおそうだ この薬でもう酒酔い運転の心配はなくなるし 閑古鳥が鳴いている飲み屋街もまた蘇るぞ!」 「では早速試し…

小さな戦士たち

1976年初頭世界中で二万五千人の少年少女が忽然と姿を消した 当時は人身売買や三国による拉致営利目的の誘拐のせんで当局も動いたが確たる情報もないまま事件は次第に風化していった 太郎は両親が寝るのを待ってそっと家を抜け出しました。 本当はいけない事…

登れば下るブログ村

死ぬまでに一度は言いたい言葉 アニメキャラで名言集 ブログ村にて他のブログを平定完了しました 勝って兜の緒を締めよ!ぬかりなくクリック↓して下され [https://novel.blogmura.com/ にほんブログ村 小説ブログ こちらもクリック↓ <a href=http://x.peps.jp/mnovel/&s_id=24169841>携帯小説Ranking</a>

のこ

その前の犬が変わっていた 何箇所かをフーテンの寅さんみたいに行ったり来たりしてた 吠えたり噛んだりする犬ではなかったのでそんな事が可能だったのだろう 彼女なりにローテーションを組んでうちにも時々やってきた したがって沢山の呼び名があった うちで…

その器

先日 友人のTは所用があり社長と二人k街に出かけた 滞りなく所用はすんで昼食をとる事になった 待てよここはいまをときめくあの人の故郷じゃないか そういえば… こないだテレビであの人の行きつけの中華料理店が出てました おお!そうか そこへ行ってみよう…

オババ

ほんにおおきに すまんかったね お茶が入りましたけ どうぞここにすわらんね 建具の調整を終えたボクにオババは座布団を勧めた どうぞ 差し出されたのは先程まで仏壇にお供えしていたおはぎである 確か 大きな銀バエガタカっていた 若いもんは遠慮せんで食べ…

日曜日の午後のティタイム

ああ連帯保証人(Live) 血糖値が高いから(訂正済version) ブログ村にて他のブログと激戦中 是非とも援軍をクリックして送ってね↓ [https://novel.blogmura.com/ にほんブログ村 小説ブログ

感謝状

今不幸のどん底にある人も また幸せの絶頂にある人も ありふれた日常をたんたんと送っている人も 全ての人に知ってもらいたい 生きている事は奇跡に近いことだと ほんの少しの狂い それがこの地球に起こっても 人類の文明に起こっても また貴方の身体の中に…

うめき声

交差点を曲がるときドスンと衝撃!急に車が重くなった (やばい!止まらなきゃ)なにもなかったんだ 早く早く早く通り過ぎよう 何かとぶつかったけど何もなかったんだ 気のせい きのせい オレは酒飲んでるし…第一免許ないじゃん!!!会社の車だしちくしょう! …

困った事に…。

ある日一羽のニワトリが言った 人間に食べられるのはいやだ! それを聞いたブタが言った 人間に食べられたくない それを聞いたウシが言った わしも昔から疑問に思っていた それを聞いた魚が言った オラ達もどうにもこうにも納得できねぇ みんなで相談して人…

紅茶とケーキをどうぞ

北風小僧の寒太郎 加藤諦三氏の言葉より 人生に疲れた人へ ブログ村にて他のブログと激戦中 是非とも援軍をクリックして送ってね↓ [https://novel.blogmura.com/ にほんブログ村 小説ブログ

給付金

なに! この忙しい時に陰陽師がきただと それが東司様の紹介状を持参しております うむ 秘書官に同席するように伝えろ 老人は美人の巫女二人とともに坐していた おもむろに巫女の一人が話し始めた 我国には古来よりハレ(晴れ)とケ(汚れ)の思想がありますが…