灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

その器

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先日 友人のTは所用があり社長と二人k街に出かけた
滞りなく所用はすんで昼食をとる事になった

待てよここはいまをときめくあの人の故郷じゃないか
そういえば…
こないだテレビであの人の行きつけの中華料理店が出てました
おお!そうか そこへ行ってみよう

やっと探し当てたその店は
繁華街の外れにひっそりと佇んでいた

ほら入口にあの人のポスターが
おお そうだな

出てきたラーメンを一口食べて社長は黙り込んでしまった
Tにはそれなりに美味しく感じられた

さすが美味しいですね
本当にここにあの人も来るんですか
ああくるよ 
護衛もつれてきて
みんな同じそれを喰うよ

社長は何故か冷やかにそれを聞いている
この人が黙り込んだ時は要注意!

支払いを済ませて外に出ると
オマエ本当に美味かったのか?
ええ…なんでです?

まあ いい
しかしあの人はたいしたもんだ
あれを美味しいと金を払って喰うのか
おそらく家でラーメンなんか食べたことないんだな
それだけの器ってことか…ふむ

え?

まだ気がつかんのか
あれは××棒ラーメンじゃないか
オレは一口喰ってわかったぞ

あっ!
(そういえばTもなんだか懐かしい味だなと思いつつもあの人の先入観に囚われ
深く考える事もなかった)

Tには先入観にとらわれず一口で見破った社長が
それなりの器に思えた



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