2014-10-06 台風は遠くの街に上陸・・・ 競馬 #詩 生き物のように風が傍らを渦巻いてゆく 煙突の煙は運動場のラインの様に水平に走る 俄かに寒い 秋の気配の中に冬の種子もまぎれている 暑さに慣れて弛緩した皮膚が身構える 嘗て幾度となく犬と歩いた道を 独り歩く いろんな事があるだべさ そうさいろんな事があるわいな 台風は遠くの街に上陸したと イヤホンの中でラジオが呟く 陽はもうすぐ暮れる 歩いていればどこかに辿り着くだろう