灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

あなたの中にボクはいない(ある小説のためのモチーフ)

あんなに愛したあなたが暗い波間を漂っている

けれどボクには何も出来ない

あなたの心の中のボクはもういないから

昔のように叫んでみても

君には届かない

抱きしめても燃え上がらない

あなたはため息をついて遠くを見ている

透明な日々を風が吹き抜けてゆく

あなたとボクの冷たい季節

鳴らないギターを抱えて

何を歌えばいい

あんなに愛し合った二人なのに

今はもう電池の切れた携帯のように
全ての想いが届かない

あなたはそこにいるのに
それは紛れもなくあなたなのに
ボクの愛したあなたじゃない

あんなに愛し合った二人なのに

今はもう電池の切れた携帯のように
全ての想いが届かない

あなたはそこにいるのに
それは紛れもなくあなたなのに
ボクを愛したあなたじゃない
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