しばらくの間 何もかもがうまくいって
質素ななりに 満ち足りていても
全ては少しずつ 変わってゆくから
なにごとも そのままで許されるはずもなく
角を曲がれば ごわさんが口を開けている
取り乱して 泣いて泣いて取りすがっても
容赦はない
音を立てて崩れてゆく 昨日までの憩いを前に
人はため息をつき 抗いようもなく流されてゆく
流れの中で また誰かと手を繋ぐだろう
折れずに 生きてさえいれば
暖かな日差しに 笑いの絶えない日もまた来るのか
いまはまだ 微笑むことさ忘れている