灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

二つの髑髏

 
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二つの髑髏が肉の衣を着て
絡み合い罵り合い愛し合う
髑髏は暫く呻いたあと
土に還る
その狭間で
そなたと出会い
微かな温もりに
ひとときの夢をみる
 
崖の向こうには
何がある
夥しい髑髏の山があるだけ
肉の衣をかなぐり捨てて
カクカク顎を鳴らしながら
転がろうか
 
ふふふ
まだ早い…