灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

逡巡

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誰も守れない男は
平気で嘘をつく
自分を守るために

いつもビクビクしている
傷つくのが怖いからだ
本当の自分が何者なのか
それを知るのが怖いのだ

だが物事は進んでゆく
個人の事情などお構いなしに
良いことも悪いことも
じゃんじゃん降りかかってくる

僕の目は遠視で
足元がよく見えない
大切なものを蹴飛ばして
転んでばかりいる

覚悟を決めない限り
落ち着く場所などない