灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

たね

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それから
ぼくたちは
知らない間に
互いの心に
たねを植えあった

やむ得ない事情で別れた後
いつのまにか
互いの心の中で
それぞれの種が
芽を出していた

日ごと募る
切ない思い
あなたの温もりを
思い出す

もし
奇跡が起きて
また出逢えたなら
何もかも捨てて
あなたを抱き締める

そんな思いが
心を埋めて
そっと溜息をつく
長い夜