2016-02-09 不憫 ノンフィクション #詩 世の中のもの凡てが不憫に思える時がある皆沈むまいとして必死で水を掻いているくしゃくしゃになりながらそれでも顔を歪めて嗤ってみるそうだよなおまえも騙されてここにいるんだよな何が悪いとか何がいいとか勝手に決められて最初から勝ち目はないんだよただ温もりだけを信じてここをなんとか生き延びようとする本物は皆知っているのさ自分の無様な死にざまを不憫 不憫 不憫こんなずぶ濡れの躰でも抱きあっていれば互いの温もりで少しの間救われる甘い汁などないよ皆同じただの木偶の坊の集まりさ