灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

2013-02-14から1日間の記事一覧

光景

ボクがまだ自分の巣を持たなかった頃 ヘットライトの向こうに愛はあった アルバイトでやっと手に入れたおんぼろ車が仮の巣だった 若くしなやかな躯と膨大な時間だけが手駒だった 自分の正体さえ判らず ただ闇雲に吠えたり威嚇したりした 同じような雌の尻の…