石楠花の咲き乱れる犬ケ岳の頂上付近で二人の白骨遺体が発見されたという小さな囲み記事を目にした時、塔堂心亮はまだ二十代の半ばで、毎日がちんけなM1グランプリのステージに立っているかのように慌ただしく過ぎていってた。 未熟な自分を抱えての新婚生…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。