灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

2019-08-01から1日間の記事一覧

物語は終わらない

其の鶴のように痩せた男は、 火葬場の窯の扉を開けて、 棺の載ったストレッチャーの横に立ち皆に向かって一礼した。 そして鶴のように甲高い声で話し始めた。 これより故人は皆さまとお別れして遠い世界へ旅立たれます。 そこまで言うとコホンと咳ばらいを一…