灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

次第に追い詰められてゆく

ボクはいつものように
御託を並べて いい訳をしていた
そんな事がいつまでも続かない事を
一番よく知っているのは
他でもないボク自身だった

ボクが恰好を付けて
足踏みしたり 後戻ったりしてる間に
なりふりかまわぬ輩が
どんどん追い越して行った

厄介な荷物は
ザック一杯に詰まった
自惚れと怠惰だった

蝉が羽化するように
心の深いところでは
転機を待っていた

だがしかし
蛇は蛇のまま
命を終えるのだ

一匹の蛇として
次第に追い詰められてゆくを
鼻孔の奥に感じていた

誰でもいい
こん棒でボクを
追い立ててほしい

死に物狂いで
逃げたなら
明日が違って見えるだろう

から…