灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

しかも尚

繰り返される摩擦と刺激の中で
社会はオルガスムスを熱望している
ディケンズは静かに帯を解く
されど問題は陰核の位置なのだ
正確な情報は尚 
ライオンキングの咆哮のように
空しく宙を舞う

あたり触りのない言葉で
愛想笑いを浮かべる君
昔から君はそうだった
誠意の衣で背信を包み
幾人もの善人を
おびき寄せてきたのだ


問題はひたすらその現象になく
単に青白いペニスの
角度にあったのだ
その事を認めたくないがために
世間は幾千万の曲折を用意し
自ら神経症に陥っていく

直れ!
思考を停止せよ
感情を開放せよ
理性の呪縛を振りほどけ

棺桶の釘は
他人が打つのだ
それは忘れるな
そしてそれは
どうでもいい事なのだ