2009-07-28 天気図 競馬 #詩 皆既日蝕の日 ボクはトカゲと和解した 夕暮れはもうそこまで迫っていた 薄汚れた陣羽織の襟を立て 両切りタバコに火を付けた 煙の中に浮かんだ過去は 興業に失敗したシネマの早回しのように 奇妙なストロークで消失した たとえ君がボクのシナプスを 巧妙に繋ぎ換えても 山羊がイルカに変化する事はない 半分残した海鮮スパを目の片隅に確認して ボクは静かに脇差の鞘を払う ボクの中に密かに佇む宦官を断ち切る為に 梅雨前線は激しさを増す!