灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

言葉をこえて

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この嫌な感じはなんだ
腐れた肉の上で暮らしているような
この落ち着かなさはどうだ
ロープ一本で崖から
吊るされているような

動悸がおさまらないのは
何故なんだ
愛や信頼や希望や夢は
何処かに隠れて
気配すら
感じない

るるるる~ら
怯えた
羊は
叫び声を
あげた

それでも
大きな蛇を
無理やり
呑み込んだような
不快感は
つづいてゆく

やがて
止まる術のない行進は
奈落のふちへ
さしかかる

そのそこで
生き残った者の
伝説がつづられる

る~らる~ら
る~らる~ら