灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

極東

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セシュウムの粒子降り注ぐ中で
ボク達は並んでお笑い番組を観ていた


ヨウ素まみれの水を口に含んで
君にそっと愛をささやく


振り返れば一億二千倍の海
風のなかにストロンチュウムのざわめきが聞こえる


裂け目の中を覗いていたら
ふとここが大きな裂け目であることに気付く


ゴルゴダの丘への道は
舗装されている


真の再生は
絶望と懺悔を滋養にして
僅かな光のなかに芽吹く


生まれついての
悪魔はいない
ただ人は如何様にも
変容しうる


ただ時だけを
糧にして
黙々と日々を
ふき清めよ