灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

言いかけて・・・

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三日月の日には
軟体動物が蠢く
遣る瀬ない
この想い
烏賊の甲羅に乗せて
遠い異国に流しませう


そうして
わたくしはあなたの
御髪を梳かしませう
セキセキセキと梳かしませう
あなたの形見の紅い櫛で
一輪生けた ほうづきの花


お備えの白いまんまに
色とりどりの金平糖
静かに揺らぐ
廻り燈籠の妖しい影


遠くで聞こえる
盆踊りのお囃子

全てがあるのに
あなたがいない

うら寂しい
今年の夏