2012-05-05 霹靂(へきれき) 競馬 #詩 そして亀は甲羅を背負い 鳥は手を羽根に換えた 犬は尾を振ることを覚え 蛇は手足を捨てた 我々は木から降りた 手で自由に殺すために 見たまえ!あの山の頂に 方舟はもうすぐ完成する 乗り込むのは 一人のセールスマンと 欲深な善人達 汝は静かに時を待て バベルの塔が天に届くその日を 決済の済んだ事実しか 語られることはないだろう 破滅の序章は ありふれた歌を口ずさんで片目を瞑る 物語れない物語は続いてゆく 読者はもういない