2012-08-19 残影 競馬 #詩 また一つ 蝉の骸が転がっている クマゼミ どんなに その身を削っても ワシワシワシ それしか出ない その不条理に 天を仰いで 冷たくなっている ツクツク法師 忍び寄る 秋の気配に急き立てられ 最後の2小節は 喘ぎながらの 転調 気配は 青空を背に 数を増してゆく アキアカネ ひまわりは枯れ コスモスの蕾の下で 興梠たちが 静かに 夏の残影を 味わっている 青空は さらに深みを増して 長調から短調へ 季節は静かに 転調する