灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

ただ一つの道

自分を変えようなどとは思うな

甲羅のない亀 牙のない虎 翼のない鳥

本質は厄介だと思っている 

その弱点のなかにこそある

むしろそれがそれこそが自分だと開き直り

そのわざを磨き その弱点を受け入れよう

どこまでも自分らしく誇らしく

その音色をかなで続けよう

聴きびとなど意識せずに

鳴き続けるコウロギのように

自分のからだを擦り合わせ

この世に一つの曲を奏で続けよう

気負わずにあなたらしく

さり気なく