あまりにも
暗闇に馴れすぎて
だれもかれも
目を閉じたままの暮らしに
慣れてしまった
身近の誰かの温もりだけを頼りに
手さぐりで右往左往する
本当の私達って
いったいどんな感じなのかなあ
飼い慣らされすぎて
大地を知らないニワトリのように
薄汚れた水槽の中で
波の音さえ知ることもなく
溶けてゆく熱帯魚のように
本当の姿を味わうこともなく
意味もなく片付けられてゆく
柔順で無力な私達って
何なのだろう
柔らかな羊の群
神を信じ 性善説を疑わない
薄汚れた羊の群
運良く夜明けが来たときに
何匹が生き延びているのだろう
そんなことを幾度も繰り返して
太陽の周りを疾走する
この惑星
それが 地球