灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

寂しい岸辺に船を舫って

我々はまだその途上にある
行きつく先の事等知らない
或いは我々はにさえもない
宛てもなく漂うのみ

ただここをゆっくりと進んでゆこう
互いの手の温もりと
笑顔だけを頼りに
寂しい岸辺から
また船を出そう
漕ぐ事は止めて流れに任そう
たとえ何処へ行こうと
君と一緒なのだから