灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

会議室にて

分析官 我々の傀儡のメディアを使ってこれだけネガティブキャーンペーンを繰り返しても支持率は50%を切りません
長官 それで旧与党の支持率は変化はあったかな
分析官 それがそのう… 全く上がらないのです
部下 それに彼らは薬中で腐れ切ってます
補佐官 そうか 切り替え時だな 大統領は新政権が信頼するに足るかを知りたがっている その構成要員の人格はどうなんだ?
分析官 首相と幹事長ですが 我々の出先機関である特捜検察を使って無理な事件をでっち上げかなりな圧力をかけてみましたが 結束に乱れはないようです
長官 幹事長の起訴の期限は今夕だったな
部下 はい 起訴すべきか否か現地のエージェントから問い合わせあってます
長官 われわれの見解を大統領にお伝え下さい 日本における現政権は信頼するに足ると 彼らは発足当初から我々にno!を言った初めての政権であり 今までの顔色をうかがい尻尾を振るだけの犬のような政権と違い今度の政権は明らかに人が作っている ようやくjapanにも民主主義が根付いた模様であると
補佐官 君達の分析が確かなら我々はようやく極東の地を安心して友人に任せる事が出来るわけだ 早速起訴は取りやめにするように特捜部長に電話しなさい
大統領には私から話しておく いずれにしても5月には彼らをホワイトハウスへ招待しよう 上海万博をとるか我々アメリカをとるか彼らには辛い選択になるな
キャンベルと連絡をとって新政権の幹事長とコンタクトをとるよう指示しなさい
ああそれから あくまで友好的に彼らに接するように
長官 それではメディアを使っての彼らへの包囲網も解いて宜しいですか
補佐官 ああ ただし怪しまれないように徐々にな 国民がメディアに懐疑を抱くと後の作戦に支障をきたすからな