灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

彷徨い

呆気なく殺す奴らに
歴史は作られ

躊躇いながらも
抱き締める者達が
辛うじて愛を伝える

現実はリアルで
ロマンとは程遠い

それでも
あなたに
世界中の
生きている者達の
かすかな吐息が
聞こえるなら

まだ遅くはない

冷たく硬い
物欲の支配を逃れ
大地に平伏し
かむながらの
心を取り戻そう

裸で生まれて
裸で死ぬのだ

でも生きてる
間は寒い
ひもじい
楽したい

弱い自分

焦らずに
少しずつ
四季が移ろうように
日々生まれ変わりたい