灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

お前の不在

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生活のそこかしこから
オマエの存在を証す薄いベールが消えてゆく
もうこの世のどこを探しても

オマエはいない

あの嬉しそうな顔も
さりげない優しさも
記憶の中に退いてゆく

もっとたくさん
抱き締めるべきだった
もっとたくさん
共に過ごすべきだった

これから始まる
オマエの不在の日々

生活から一つの色を抜き去ったように
しらじらと色あせてみえる

世の中の全てのものがよそよそしい

楽しい時も苦しい時も
直ぐわきにいてくれた日々を有難う

これからも
オマエは
心の中に生きている