ある日 町の片隅にある老人ホームに一人の青年が訪ねてきました。 園長の前に座ると青年は静かに笑っています。 ーこんな立派な経歴なのに、こんなうらぶれたホームで働きたいとは君は変わってるね 桃野吉太郎 履歴書に目を通した園長は目の前の青年を値踏み…
ドアを開ければ いつもそこにモモがいる それが当たり前の事だった 雨の日も風の日も 賑やかな日も寂しい日も 変わりなくモモはいた 日によって多少の差はあっても 耳をさげ尾を振りぐるぐる回って 歓声を上げる そのことに慣れてしまっていた そんなある日 …
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