灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

そんなに遠くはない

イメージ 1

ボクは1日1万歩歩く
1の1万倍が10000
この1円を1万枚集めて1万円
この1年を1万回遡れば1万年
1万年前はそれ程遠くない
けれど車も飛行機もお金もなかった
日本という国もなかった
1円を1万枚集めれば1万円
1年を一万回遡れば1万年前

石油も電気もなく
あらゆる既存の宗教もなく
それでもなんとか暮らしていた
1万年前
そこにも愛や恋や友情は
もちろんあった
動物を狩り
木の実を採取する
その日暮らし
それがいいとは
思わないが
この最近の千年で
人間は急激に
増え変化した

騙し合い
憎み合い
殺し合い

血と涙で
大地を染めた

1万年は
そんなに遠くはない
1円を10000枚集めただけ
僅かそれだけの年月で
我々は変わってしまった

今日歩き始める前に
ニコニコ笑っていたボクが
2時間後に1万歩歩き終えると
殺人鬼に変わっていたら
どうする

この1年を10回遡れば10年前
その10年を10回遡れば100年前
その100年を100回遡れば10000年

10000年はそんなに遠くない