灰色のロバ

地球が宙に浮いていること 誰もがそれを忘れている それでも時折不安になる

Ⅿ氏

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外堀を埋めるように 知らない人が消えてゆく
 
内堀を埋めるように 身近な人が消えてゆく
 
寄せ手は音もなく 本丸に近付いているのだろう
 
 
今日Ⅿ氏を見送った
 
生きてるうちが華だよ 
 
そう言って笑った 痩せこけた顔が目に浮かぶ
 
この世は音もなく流れていて 留まることはない
 
私の華はどこにあるのか
 
それは今この手の中にある
 
生きてる限り…