一匹の負け犬が(U´Д`)ワンワン吠えながら路地の向こうに走っていった
ボクは中本さんがゆっくりと沈んでゆくさまを見ていた
手にした金貨を放すよう皆が口々に説得しても
中本さんは宝箱を抱えたまま水の中に消えていった
ブクブクと泡を吹きながらもその(^^)が恍惚の表情に満たされていたのに怖気づいた
猫よりワガママな女は今も惰眠を貪っている
起きてる間は誰彼となく餌食にするから殊のほか念入りにお化粧する
そして気の弱そうな人の良さそうなスキだらけの笑顔を練習する
甘い汁ばかり吸ってるから彼女の体は既に腐り初めている
ファンデーションを厚塗りする
誠を持たないボクはいつも誰かの何かのフリをする
そして相手がよそを向いたスキにひょいと逃げる
そうやって逃げ続けてもいつか番組が終わるのに
その事を言われるのが一番怖い
いつも歌ってる婆さんはいったいいつ食事するのだろう排泄するのだろう
御詠歌の後にアレサ・フランクリンを続けてみたりする
軟体動物は自らの生き方に苦悩したりするのだろうか
クラゲはいつか地に足を下ろした生活をはじめるのだろうか
一匹の負け犬がいつものように吠えながら2丁目の角を曲がっていった
夜のとばりが降りる頃ませたガキは新しい詩をアップする
鼻高々に意気揚々と まるで湯船の中で疲れた体を伸ばす老人のように